1.JVR協会団体設立趣旨
日本映像機材レンタル協会(JVR協会)は、未だイベントにおける映像演出が黎明期の時代に、映像機材(当時の主力はスライド投影)レンタルを生業にした5社が、会員同士が技術情報を交換しながら互いに切磋琢磨して、映像を駆使した世界に伍するサービスの提供を目指すことを目的として1980年に設立しました。
設立後は、国際科学技術博覧会(つくばEXPO)、長野冬季五輪、日韓サッカーW杯など世界的イベントが国内で開催されていく中で、同じ志を持つ同業社が少しずつ当協会に加わり、更にその途中には業界を機材供給で支える国内外の機器メーカーも「メーカー会員」として参画することで、2025年1月時点で正会員49社、メーカー会員27が加盟する団体となっています。


2.スタッフ連合会参加意義
1990年台以降、伝送データ信号がアナログからデジタルに転換し、それに伴う映像機器を含む電子機器が飛躍的に高性能化していく中で、イベントにおける映像演出の技術も著しい進歩を遂げました。それに比例して複雑なシステム図の作成や、大規模化する機材設営など準備にかかる時間も増えており、本番中の華やかさの裏で長時間労働や深夜労働などの労働問題の顕在化も進みました。
今後の映像演出の技術発展には機材の進歩と、それを扱うヒトの進歩が欠かせませんが、2020年台に入り、働き方改革への取り組みや、将来の若年層の労働人口減少を見据えて、今後ヒトの確保をどのように行うかを業界にとっての重要な課題と捉えていたところ、スタッフの労働環境の向上を目的としたスタッフ連合会よりお声掛けを頂き入会に至っています。


3.今後の活動目標
イベント現場では音響、照明、映像など担当ごとに業者は分かれており、それぞれの業者ごとに業界団体はこれまでもありましたが、それらが一同に会する団体の設立は非常に画期的なことと考えております。異なる業界が抱える同じ課題を知り、共同でその対策に取り組むことは勿論のこと、異なる業界同士の立場の違いを改めて知ることで、別々に検討していては着地点を見出しにくい課題に対しても、解決策を見出すことができるのではないかと考えており、当協会も映像分野の実情や情報をスタッフ連合会の中で発信していくことで、イベント業界全体の改善や発展に貢献ができればと考えています。


4.JVR協会会員紹介
正会員49社 メーカー会員27社(2025年1月現在)
正会員(https://www.jvra.net/public_member/)
メーカー会員(https://www.jvra.net/maker_member/)

