1. 美術大道具連絡会 団体設立趣旨
美術大道具連絡会は、文化・芸術・産業振興・エンターテインメントなど様々なイベントに於けるデザイン・設計・製作・施工での役割を担う大道具事業会社が集まり、一社だけでは解決が図れない業種課題の情報共有・協議・連携、そして一業種だけではなく業界全体での取り組みを必要とする諸課題については一般社団法人「日本舞台技術スタッフ団体連合会」への参加・連携を目的として、コロナ禍でありました2021年に設立をいたしました。
氣志團万博 ©青木カズロー
2. 一般社団法人「日本舞台技術スタッフ団体連合会(スタッフ連合会)」への参加意義
技術スタッフ業全般に於ける深刻な人材不足や働き方改革関連法での時間規制への対応、また、新たなる脅威となりました感染症による労働集約産業の構造的リスクの問題など、私たちの業界全体を取り巻く環境は非常に厳しい現実と直面しております。
このような窮状に際して、各種技術スタッフ会社が個社単位ではなく、それぞれの職種団体単位の集合組織であるスタッフ連合会に美術・大道具事業者の会として参加し、様々な課題と業種事情の共有や協議を交えながら、これからも文化・芸術・ライブエンターテインメントの振興を支える技術者側としての見解をまとめ、業界全体が持続的な発展を遂げるたの連携や取り組みは必要不可欠であり、とても意義深いものと考えます。
また、業種の枠を超えた業界としての声をまとめて、関係諸団体と歩みを共にしながら一丸となって、政府・自治体への働きかけ等を進めることも、様々な業界リスクや将来を考える上で非常に重要と位置付け、スタッフ連合会への積極的な参加意義と捉えております。
COUNTDOWN 19/20(左)
GLAY Special Live2018 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT VOL.3(右)
3. 今後の活動目標について
首都圏での会場数の増加も相まって、コロナ禍以降で急激に増えたイベント数に対して、スタッフ数の絶対的な不足は、非常に深刻な事態に陥っております。
この様な状況に際しまして、急務である人材育成の観点からも、また、これからの若い世代を確保する為にも、共通課題としての法令遵守を柱に「業界慣習的な時間の構造改革」「業務の分散と効率化」「現場の環境改善」の推進を目標として参ります。
そして、諸課題を共有する他の業種技術スタッフの皆さまともスタッフ連合会にて歩調を合わせて、政府・自治体への働きかけや諸課題の対応策、環境改善についての協議をしながら、次世代に継承出来る仕組みを業界全体で模索して参りたいと考えております。
IGAS2022_展示会主催者(事務局)(左)
東日本大震災十周年追悼式(右)
4. 当連絡会会員企業
- 株式会社アム・トゥーワン
- 株式会社ヴァンシフト
- 金井大道具株式会社
- 株式会社シミズオクト
- 株式会社ステージアンサンブル
- 株式会社つむら工芸
- 東海クリエイト株式会社
- 東宝舞台株式会社
- 日本ステージ株式会社
- 株式会社俳優座劇場
- 株式会社フルステージ
- 丸与デザインテック株式会社
- 株式会社ムラヤマ
※社名は五十音順で掲載